The Guardianを読んで英語を学ぶ

ある程度、英語の勉強が進み、そろそろ参考書やスクールのコンテンツではなく、実際にネイティブが触れているメディアを使ったブラッシュアップをはじめたいと思いはじめた方にお勧めしたいのが、イギリスの高級紙、The Guardianのオンライン記事の読み込みです。

/https://www.theguardian.com/international

ここで「高級紙」といっているのは、英語でいうQuality Paperのことを指していまして、一般的には上流階級や知識層向けのメディアのことを言います。

これだけきくと、「そんなにお金をかけられない」「なんだか難しそう…」「ちょっと気取りすぎてて自分向きではないなぁ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、心配ご無用です!

私がThe Guardianをお勧めするのにはいくつか理由があります。

全記事無料で読める

さきほど「高級紙」と書いたので、1記事読むのにもかなりの費用がかかりそうな印象を持たれたかもしれませんが、なんとThe Guardianは全記事無料で読めます!

The Guardianは彼らのポリシーとして、自分たちの信じるジャーナリズムをできる限り多くの人に届けることで社会にインパクトを与えたいと標榜しています。広告主の以降で白を黒といいかねないようなメディアもあるなかで、素晴らしいポリシーですね。語学学習者もその恩恵にあずかることができ、一流のエディターが紡ぐ記事に毎日触れられる、彼らのサイトを利用しない手はありません。

We want Guardian journalism to reach as many readers as possible in order for it to have an impact on society. This means we don’t have a paywall on theguardian.com and that readers will always be able to find a Guardian story without being charged to read it. 

(我々は社会にインパクトを持つべく、ガーディアンのジャーナリズムがより多くの読者に届いてほしいと思っています。それが意味するのは、我々はThe Guardianのサイトにペイウォールを設けることはなく、読者は常にお金を請求せずに記事が読めるのだということです)

https://www.theguardian.com/membership/2019/dec/20/signing-in-to-the-guardian#:~:text=We%20want%20Guardian%20journalism%20to,being%20charged%20to%20read%20it.

もちろん、彼らも組織体としてお金なしでは生きていけませんから、読者に対して寄付を求めています。新しい視点が得られたり、感動できるような記事に出会ったときにはぜひ、寄付をしてみましょう。

グローバルな記事バリエーション

イギリスや、ほかの英語圏の国が出している雑誌にも、記事をWeb上で読めるようにしているものも多いと思いますが、ものによってはその雑誌が出版されている国のローカルニュースに寄っている記事が多かったりします。

そういった、ザ・地元の記事に触れる経験を織り込むのを否定はしませんが、個人的な経験からは、まずはグローバルな読者を意識した記事からはじめることをお勧めします。

ローカルニュースは、その国の国民だったら当然知っている組織名、企業名、地名や略称など、(当然ですが)まったく遠慮なく乱発して記事を出してきます。

また表現に関しても、かなりこなれたものを織り交ぜながら出してくるので、英検1級をなんとか取得しました程度だと、相当苦労することになると思います。

もちろんThe Guardianもイギリス国内の記事は出しているのですが、その書き方として、イギリス国外の読者でもわかるように過度な省略をすることは避けていたりしますし、世界的なジャーナリズムを志向しているだけあり、あらゆる国の出来事をしっかり扱っているため、日本の新聞やYahooニュースで見た事件をThe Guardianで併行して読み込む、といった使い方も可能です。

どこで使っても恥ずかしくない表現

イギリスで働いていた方などは結構共感してくださると思うのですが、そもそもイギリス人は会議などでも洒落た表現を使いたがる傾向にあるので、普通にオフィスワーカーとして暮らしている人と会話するのであれば、ある程度洗練されたものの言い方を覚えておくことに損をすることはありません。

その観点から見たとき、The Guardianの文章はまさにうってつけ。時にはかなり文語的な表現が混じっていたりなどもするので、そのまま会話に全部使えるわけではありませんが、少なくとも、記事を読んでいて出会った表現を使って眉をひそめられることは無いと思います。

この、「眉をひそめられることは無い」というのはかなり大事で、母国語が英語ではない私たちが話をするときに、変にネイティブに近づこうと思ってスラングを多用したりすると、思っている以上にアホだと思われますし、ニュアンスがズレていて失笑を買いがちです。

現地に住み始めてなんとなくイメージがつかめるようになる前は、かならず丁寧な表現にしておいたほうが無難です。

ほかにも利点はさまざまありますが、本日はいったんここまで。

これから、The Guardianの記事を読んだ中で見つけた表現から、面白かったものや、便利なものを時折解説していきたいと思いますので、お楽しみに!

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